5年くらい前、やたらG-SHOCKにはまって、
時間があればヤフオクとかメルカリとかで
G-SHOCKを漁っていたことがある。
その時にたまたま見つけた1本。
何に惹かれたって、1994年のwinterモデル、
ちょうど僕が生まれたのと同じ時期のモデルだった。
厳密には1993年の年末くらいの発売だったらしいが、
ほぼ同い年である。
僕と同じ26歳。
この時計は、僕が生まれた時からずっと時を刻んで、
同じ時間を生きてきたことになる。
見つけた時は、運命のようなものを感じて、
それはそれは感動したのだった。
幸いヤフオクで競合相手もなく落札でき、
それ以来、いつも休日には喜んでつけて出かけた。
そんな幸せな日々がいつまでも続くと思っていた。
しかし、コロナウイルスで外出することがなくなり、
この時計をつける機会もほぼ最近はなかった。
そして仕事を辞めて、数日して気づいた。
「表示が消えているっっっっ!??」
もともとソーラー電池なので、表示が消えていても
光に当てていると復活していたのだが、
今回はどれだけ光に当てても、
表示が戻って来ることはなかった。
仕事を辞めたタイミングで、偶然か、
彼も時を刻むのを辞めてしまった。
さすがにソーラー電池でも、26年経てば
いろんなところに不具合が出るのだろう。
僕は彼を修理に出すことにした。
また仕事を始めて、
嫁と出かけられる休日が来たら、
彼をまた太陽のもとに連れ出そうと思う。
その日のために、またがんばろう。