すがすがしい春の陽気。
満開のサクラ。
この4月から、僕はいよいよ社会人になった。
これからの生活に対する希望が胸を満たす。
だけどどこかに、社会に出ることへの不安がつきまとう。
浮かれてばかりはいられない。
自分がどこまで通用するだろう。不安だ。
とりあえず始まったばかりで、まだ僕のHPはまんたん。
やれるところまで、やってみよう。
大阪.天満橋
このブログでは近況写真だけではなく、
過去の写真も、当時の日記とともに振り返ります。
記念すべき1枚目は、箱入り息子社会人1年目編から。
写真の学校を卒業して、
インターンでお世話になった広告写真スタジオで社員として働き始めた最初の週末。
時期的には桜が満開で、桜の名所天満橋には多くのお花見客があふれていた。
この前日に、生まれて初めてフルサイズの一眼レフと初めての単焦点レンズを買った。
僕はそんなワクワクと社会人としてのこれからへの不安を胸に同居させて、
なんともいえない表情でシャッターを切った。
この表情が全てを語っている。
憧れのフルサイズと憧れの単焦点、その両方の力がいっぺんに手に入った者は、
そのカメラが吐き出す画像の美しさに目をみはる。
そして一気に写真の腕が上がったという錯覚を起こすのであった。
あの時の気持ちは本当に最初しか味わえない。
なんて素敵な感覚だろう。
全てが始めてばかりだったこの頃。
あらゆる経験が、感情が、初めての味として胸に染み込んでいった。
この頃の味たちを、今の僕はいったい、どれだけ思い出せるだろう。