初めて出会った日も、寒く、空気の澄んだ冬の日だった。
あなたは、その瞳の裏側に、
どこか物憂げな気持ちを隠していた。
僕ではどうすることもできなくて、
ただ横に立っているだけだった。
再び出会ったあなたの瞳は、
やっぱりどこか寂しそうだった。
けれど、最初より、ずっと楽しそうに笑ってくれた。
ちゃんと写真で会話ができた、そんな気がした。
人混みではぐれないように、
あなたは僕のリュックを掴んでいた。
あのとき、ちょっぴり照れくさかったけど、
本当は嬉しかった。
もしもこんな僕でも
あなたの寂しさを紛らわせてあげられるのなら、
どうか、
あなたの側に置いていて欲しい。
大阪.万博記念公園
あなたの笑顔を絶やさない。
そう僕は心に決めた。
あなたに涙は似合わない。
あなたの笑顔が大好きだ。