父さん、母さん、婆さん、ラッキーさん、
息子は、地獄のような奨学金を返して、
立派な男になって、
必ずもう一度、島の土を踏みます。
もう何度か滞納したけど、
また会えるその日まで、
しばらくお待ちください。
この橋の向こう側、
ぁあ、故郷の空は遠い。
兵庫.明石海峡大橋
親にお金を出してもらってせっかく写真の学校に行ったのに、
結局写真は趣味の域を出なかった。
いろんな思いを胸に抱きながら、
僕は故郷を思い、空を見上げる。
自分がやりたかったことが、仕事としてやりたいとは限らない。
しかしちゃんと学ばせてくれたことを忘れなければ、
きっとこれからに生きてくると思う。
今も写真の学校に行ったことは後悔していない。